具体的に、記録用紙や現場の環境をどう変えればいいのか。
明日から試せる「超・現場目線」のマニアックな工夫をご紹介します。
本や教科書ではあまり教えてくれない、現場の指先のストレスを無くすためのルールです。
① 道具は「1歩以内」に配置する(紐付きペン)
いざ書こうとした時にペンを探す、その3秒のロスが命取りです。バインダーには必ず紐付きのペンをセットでくっつけておく。これだけで「ペンがないから後で書こう」は消滅します。
② 「白紙」と「記入済み」をクリヤファイルで分ける
クリヤファイルを1枚バインダーに貼り付けておき、「これから書く白紙の用紙」と「今日書き終わった用紙」を入れる場所を完全に分ける。これだけで現場の「どれに書けばいいの?」という迷いがなくなります。
③ 記入する順番は「一方向」にする
記録をつけるとき、視線や書く場所が「縦・横・斜め」とあちこちに飛ぶ用紙は、非常に見づらくミスを誘発します。記入する順番は、上から下への「縦一列」、または左から右への「横一列」が鉄則です。流れるように書ける動線を作ります。
④ 年齢に合わせた「枠の縦の長さ」にする
ここが一番見落とされがちです。用紙の行の幅(枠の縦の長さ)は、働く人の年齢に合わせます。
20代の若いスタッフが多いラインなら「7mm」程度でも書けますが、ベテランの主婦パートさんが多いラインであれば、文字が小さくて見えないため、もっと枠を大きく広げてあげる必要があります。
⑤ バインダーの「金具」と「両面印刷の余白」を計算する
用紙の上部にバインダーのクリップで挟む場所(約2.5mm〜)や、ファイリングの穴あけ位置がありますよね。
ここに重要な記入欄やチェック項目が配置されている用紙が多すぎます。
クリップをぐっと持ち上げないと文字が見えない用紙は、それだけで現場に嫌がられます。
さらに、用紙を「両面コピー」にするなら、裏面(または見開き)になったときのとじ代を計算して、
端から「1.8mm(1.8cm)」の絶対的な余白を作ってください。
これがないと、用紙をひっくり返したときに記入欄がバインダーの奥に巻き込まれ、絶望的に書きづらくなります。最初から「挟む場所」と「穴を開ける場所」には絶対に文字を置かない余白設計にしてください。
⑥ 「コピー(印刷)の手間」そのものを最小限にする
現場改善において、実は見落とされがちなのが「用紙を印刷・コピーするストレス」です。
現場の担当者やパートさんに「これ、なくなったらコピーしておいてね」と頼んでいませんか?
「製造に追われているのに事務所まで行って原本をさがしてコピーしなきゃいけない」
「インクが出ない、紙が詰まった…」これが地味に現場の時間を奪い、イライラの原因になります。
この「名もなきムダ」を無くすために、1ヶ月分の用紙をあらかじめセット化した「月間パック」にして定位置に置くなど、「準備するとき」のストレスまで最小限にする仕組みを一緒に作ります。